日本の企業はなによりも「真面目」であることを大切にする。ところが、それとは対照的に、アップルやピクサー、グーグルのような企業は、なによりも「ユーモア」を大切にすることで、大きく成長している。
スタンフォード大学ビジネススクール教授のジェニファー・アーカー氏と、同校講師でエグゼクティブ・コーチのナオミ・バグドナス氏によれば、ユーモアにあふれる職場は心理的安全性をもたらし、信頼関係を築き、社員のやる気を高め、創造性を育むという。
今回、日本語版が9月に刊行された『ユーモアは最強の武器である』より、一部抜粋、編集の上、お届けする。
スタンフォード大学ビジネススクール教授のジェニファー・アーカー氏と、同校講師でエグゼクティブ・コーチのナオミ・バグドナス氏によれば、ユーモアにあふれる職場は心理的安全性をもたらし、信頼関係を築き、社員のやる気を高め、創造性を育むという。
今回、日本語版が9月に刊行された『ユーモアは最強の武器である』より、一部抜粋、編集の上、お届けする。
ユーモアがもたらすレジリエンス
2001年9月、マイク・ネメスは、アメリカ合衆国陸軍士官学校「ウェスト・ポイント」の2年生だった。
ハイジャックされた2機の飛行機がニューヨーク市マンハッタン区の世界貿易センタービルに激突したとき、テレビの前で壊滅的な被害が広がっていくのを目の当たりにしたネメスと級友たちは、自分たちの人生が、そして多くの人びとの人生が、もう二度と元どおりになることはないと感じていた。
戦争が――まちがいなく彼らも招集され、闘うことになる戦争が――差し迫っていた。
事態の重大さをかみしめながらも、ネメスは心に誓った。仲間同士の結束と士気を高めるためなら、どんなことでもしよう、と。
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