「暴発する秋の食欲」意外な原因が隠れている事も 食べすぎを予防する養生法とツボ2つを紹介

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秋になると多く出回るくだものを食べすぎて、体調を崩す方もいらっしゃいます。くだものは秋の乾燥を潤してくれますが、胃を冷やすため、冷蔵庫で冷やして食べるのは避けていただきたいです。

先日も、冷蔵庫で冷やした梨を1人で1個食べて、下痢が止まらなくなったと来院された患者さんがいました。くだものはスイーツより健康的なイメージがあるせいか、食べすぎてしまうことが多いようです。しかも、近年のくだものは糖度が高く、食べすぎはやはり体に害になります。特に冷えやむくみがある人は要注意です。

食べすぎを防いでくれるツボ

こうした食べすぎを抑えてくれるツボもあります。

食べすぎに効くツボ
•中脘(ちゅうかん:へそとみぞおちの真ん中)
•陽陵泉(ようりょうせん:膝の外側にある骨の出っ張りの下、くぼんだ場所)

中脘と陽陵泉のツボの位置 (イラスト:中脘 ナミッコ/PIXTA、陽陵泉 にしやひさ/PIXTA)

中脘は消化不良による胃もたれ、満腹感、胸やけなどに効果的なツボです。カイロや温かいペットボトル、タオル、手のひらなどで温めるといいでしょう。

陽陵泉も食べすぎによる消化不良、胃酸の出過ぎを抑えます。指の腹で気持ちが良い程度の強さで刺激する(押す)といいでしょう。

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平地 治美 薬剤師、鍼灸師。 和光鍼灸治療院・漢方薬局代表

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ひらぢ はるみ / Harumi Hiraji

千葉大学医学部非常勤講師、日本東洋医学会代議員。朝日カルチャーセンター、津田沼カルチャーセンターなどで漢方関連の講座を担当。明治薬科大学薬学部卒業後、漢方薬局勤務を経て、東洋鍼灸専門学校に入学。漢方治療の大家である寺師睦宗氏に漢方を、石原克己氏に鍼灸を、クリシュナU.K氏にアーユルヴェーダ医学を学ぶ。著書に『げきポカ』(ダイヤモンド社)、『舌を見る・動かす・食べるで健康になる』(日貿出版)など。You tube「平地治美・漢方チャンネル」も開設。ブログ「平地治美の漢方ブログ」。

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