【気象病】台風や寒暖差の体調不調で疑うべき事 医師監修「セルフチェックリスト」や対策も紹介

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季節の移り変わりは体調を崩すので憂うつ……。そんな人に読んでもらいたい気象病のお話です(写真:Lyo/PIXTA)
毎年、台風シーズンになると、体の調子を崩す人がいるという。このように天気の変化に敏感に反応し、頭痛、めまいをはじめとするさまざまな症状に見舞われるのを「気象病」と呼んでいる。
近年、異常気象続きで増加傾向にあるという気象病の専門外来を立ち上げたのが、せたがや内科・神経内科クリニック(東京都世田谷区)院長の久手堅(くでけん)司さんだ。
この時期に気をつけたい気象病への対処法を聞いた。
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「気象病は病名ではなく、保険診療としての病名は存在しません。そのため、専門に診ている医師がそもそも少なく、全国でも数えられるほど。ただ、潜在的な患者さんは多いと思われます。実際、温度差や湿度、なかでも気圧の変化にともなって、頭痛、めまい、全身倦怠感などさまざまな症状を訴え、当院を受診する人は年々増えています」

と久手堅司さん。

自身は脳神経内科が専門であることから、8割以上が頭痛を訴えて来院する患者だ。「頭痛でいうと、片頭痛と緊張型頭痛は天気が悪くなると症状が悪化することが多い」と話す。

頭痛に限らず、めまいや全身倦怠感以外、吐き気、首・肩のこり、低血圧、関節痛、古傷の痛み、手足のしびれ、抑うつ症状、ぜんそく発作……と、さまざまな症状がみられるのが気象病の特徴だ。

“怠け病”のようにみられてつらい

「原因がわからないため“様子を見ましょう”と治療してもらえなかったり、症状を抑える薬を処方されたりするだけ。理解してもらえないのがつらいと訴える患者さんは少なくありません。周囲の人の理解が得られにくいからか、“怠け病”のようにみられることが本人にとってはかなりしんどいようです」(久手堅さん)

天気の良い日はケロッとしていたりするので、なおさらだという。

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