60~70代の高齢者に多く、80歳までに3人に1人はかかるといわれている帯状疱疹。
体に帯状の発疹(赤く盛り上がったブツブツ)が広がり、発疹が出る2~3日前から痛みが生じる。原因は「水痘(すいとう)・帯状疱疹ウイルス」で、初めて感染したときには「水ぼうそう(水痘)」として発症する。
水ぼうそうは一般的に10歳までに感染するが、ウイルスは水ぼうそうが治ったあとも神経に潜伏し続ける。そのウイルスが免疫低下や加齢などをきっかけに再び活動を開始すると、帯状疱疹を発症する。
発疹が完治した後でも、痛みが残る場合も
発症しても早い段階で抗ウイルス薬の飲み薬による治療を受ければ、2週間~1カ月程度で治るという(関連記事:【帯状疱疹】子育て世代で急増する意外な背景)。しかし、治療の開始が遅れた人や発疹が重症だった人、高齢者などは発疹が完治したあともしばらく痛みが残ることがある。
この痛みは「帯状疱疹後神経痛」と呼ばれていて、帯状疱疹を発症した50歳以上の約2割がかかるといわれている。
帯状疱疹の急性期の痛みは主に炎症によって起こるが、帯状疱疹後神経痛の痛みは神経がダメージを受けたことによって起こるもので、電気が走ったようなピリピリした痛みや、衣服に触れるだけでヒリヒリした痛みを感じることが多い。
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