【頭痛】首こりが原因?緊張型頭痛の劇的改善法 長時間のPC作業がリスク、セルフケアで予防も

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患者が多いといわれる緊張型頭痛に対するペインクリニック治療を紹介します(取材:shimi/PIXTA)
生活の質を下げるさまざまな痛み。今、痛みを伝える神経をブロックすることで鎮痛をはかる治療が広まっている。この治療を行っているのが、痛みを専門に診る診療所(診療科)ペインクリニックだ。
ペインクリニックには、薬ではなかなか解決しない頭痛を抱えた患者も多く受診する。そこで、ペインクリニックで痛み治療について麻酔科医の小林玲音(れおん)医師(昭和大学病院)に聞いた。
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仕事や家事などに支障が出やすいのが頭痛だ。悩んでいる人は多く、4万人を対象に実施した大規模な全国疫学調査では、慢性頭痛の有病率はなんと約40%にものぼる。

頭痛は痛み方などによって、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛の3つに分かれる。先の調査によると、緊張型頭痛が最も患者数が多くて有病率は約22%、次が片頭痛で約8%だ(群発頭痛の患者数は不明)。

「ペインクリニックで行う神経ブロックは、ほとんどの頭痛に有効です。ただ、治療によって血管が拡張して血流がよくなるので、群発頭痛の発作中は注意が必要です」(小林医師)

今回は、特に患者が多い緊張型頭痛に絞って、神経ブロックとセルフケアについて取り上げる。

首の筋肉の過度な緊張で起こる頭痛

緊張型頭痛は、筋肉の過度な緊張や神経の過敏によって引き起こされる頭痛。どうして痛みが起こるのかはまだ十分にわかっていないが、痛みは頭全体だけでなく、肩甲骨の下ぐらいまでおよぶ。

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西遊記の孫悟空ではないが、「頭にはめた金属の輪で締めつけられるような圧迫感を伴う痛み」が特徴で、これが短い人では30分ほど、長い人では7日間ほど続く。慢性化してしまっている人も多いという。

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