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【頭痛】首こりが原因?緊張型頭痛の劇的改善法 長時間のPC作業がリスク、セルフケアで予防も

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このほかに、自律神経の働きを改善したり上半身の血流をよくしたりする星状神経節ブロックも有効だという。

「星状神経節ブロックは、交感神経をブロックすることを目的に、首の根元部分に局所麻酔薬を注入します。興奮して過敏になっている神経を落ち着かせる働きや、筋肉の緊張を和らげて血管を拡張する働きもあり、総合的に体調の改善をはかってくれます」(小林医師)

緊張型頭痛やほかの頭痛でも、程度やこじらせ方などにもよるが、週1回から通院をはじめて、痛みが改善してきたら月1回のペースで継続する。3カ月~半年で治療の目処がたち、卒業までたどり着くことが多いという。頭痛が再発した際にはまた治療に訪れればいいそうだ。

運動やストレスマネジメントで再発予防

前述したように、緊張型頭痛は姿勢の悪さなどが原因で起こる。したがってそこを直さなければ繰り返される。では、どんなことが必要か。小林医師への取材でわかったことをまとめた。

緊張型頭痛対策としてのセルフケアでは、運動、睡眠、そしてストレスマネジメントが大切だ。

運動は痛みの改善と予防にも有効だ。軽く汗をかく程度の運動を20~30分、週2~3回行う。筋トレ(スクワットや腕立てなど)や、肩・腰回りをほぐして姿勢を正すためのストレッチは積極的にしてほしい。

痛みへの対処法として温めるか冷やすか。どちらがいいのだろうか。

「冷やすと体が硬くなってしまうので、温めたほうがいいですね。しかし、なかには冷やすほうが楽という方もいますので、ご自身が気持ちいいほうを選択してください」(小林医師)

ストレス対策については、「強いストレスがかかっているときもそうですが、ストレスから解放され、ふっと神経が緩んだタイミングにも病気になりやすい傾向があります。ストレスで気を張っているときにこそ、自分が無理をしていないかを意識してみることも必要です」(小林医師)

今回紹介した緊張型頭痛は、ほかに原因となる病気がない「一次性頭痛」の1つだが、このほかに脳卒中や髄膜炎などの病気の症状として現れる二次性頭痛がある。

二次性頭痛のなかには緊急性を伴うものもあると、小林医師は言う。

「くも膜下出血などの可能性もあるので、『急に痛くなった』とか、『今までにない強い痛みがある』とか、『吐き気など頭痛以外の症状もある』ということであれば、躊躇(ちゅうちょ)せず、医療機関を受診してください」

(取材・文/熊本美加)

(関連記事:【つらい痛み】鎮痛薬が効かない時にすべきこと

昭和大学病院麻酔科講師
小林玲音医師

東京都出身。2005年に昭和大学医学部を卒業、2007年より同大学麻酔科学講座に在籍。2011年同大学大学院(博士課程)にて学位取得。手術室での麻酔管理のほか、ペインクリニックにも従事し、痛みに対する神経ブロック療法、できるだけ体に傷を残さずに治療するインターベンショナル治療の研究に携わっている。

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