そもそも痛みとは何だろうか。
「痛みとは“体に生じたなんらかの異常を知らせるSOS反応”です」と小林医師。
痛みと一口でいってもさまざま
痛みと一口に言っても、心筋梗塞や脳梗塞などの病気で襲われる激しい痛みもあれば、腰痛や頭痛といった継続する不快な痛みもある。ケガややけどでも痛みが現れる。
以下は痛みが生じる代表的な病気だ。もちろんこれはあくまでも一部で、もっと多くの病気で何らかの痛みをもたらす。
整形外科:腰下肢痛(椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症)、肩こり、五十肩、頸肩腕痛、肋間神経痛、関節痛、ひざ痛(変形性関節症)など
皮膚科:帯状疱疹後の痛み、顔面痛など
耳鼻科:顔面神経マヒ、耳痛など
婦人科:月経周期に伴う痛みなど
脳神経外科:三叉神経痛、頭痛、脳梗塞、くも膜下出血後の痛みなど
循環器科:心筋梗塞、狭心症に伴う胸部痛、動脈硬化に伴う下肢痛など
歯科:あごの痛み、舌痛、歯痛など
上の表のような病気による痛みは、専門となる診療科で診てもらうのが一般的だ。病気の元となる治療に加え、痛みに対しては痛み止めの飲み薬や湿布、塗り薬で対処する。
では、ペインクリニックにはどんな患者が駆け込んでくるのだろう。

















