その答えは、私が考えた「添加物の効用5原則」にあります。つまり「安い」「簡単」「便利」「キレイ」「オイシイ(味が濃い)」の5つです。
まず「安い」については、添加物を使うことで増量できたり、「高い食材」を「フェイク食材」で置き換えたり、「安い食材」もそれなりに見栄えがよくなったり、おいしくなったりということがあります。
コスト削減で「牛肉」も「ケチャップ」も置き換え可能
「安いハンバーグには牛肉が使われていない」といったら、みなさん驚くかもしれません。
「イミテーションミート」、つまり牛肉の代わりに「組織状大豆たんぱく」を使います。
これだと牛肉の風味が全然ないので「ビーフエキス」、結着性がないので「食感改善」と「つなぎ効果」を高めるために「加工デンプン」や「リン酸(Na)」などの「結着剤」を使い、「牛肉らしさ」を出していきます。
100%「組織状大豆たんぱく」でつくる場合もあれば、本物の牛肉と混ぜるところもあります。その際、牛肉が30%も入っていれば「高級ハンバーグ」の部類に入ります。
ごはんも、安い古米を仕入れて、「酵素」や「加工デンプン」を入れて、「つや」を出したり「弾力」を出したりして「新米風」に仕上げます。
それから、付け合わせのスパゲティナポリタンにも安くあげるカラクリがあります。
ナポリタンは通常はケチャップで炒めますが、ケチャップは高いので、「着色料」や「酸味料」でケチャップ風につくり上げるのです。
「アベ食品」が仕入れているのも、この「ケチャップもどき」でつくったナポリタンです。
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