ハンバーグ弁当のメニューは白いご飯にハンバーグ、付け合わせにスパゲティ、ポテトサラダ、キャベツの千切り、福神漬けというものです。
まず、このハンバーグ弁当を「家でつくる場合」を考えてみましょう。
まず合いびき肉に、炒めて冷ました玉ねぎのみじん切り、パン粉、牛乳、卵、塩コショウなどを加えてこね、まるめて焼きます。ソースは簡易的にケチャップとウスターソースを半々に混ぜた即席でいいことにしましょう。
ポテトサラダは、ゆでたじゃがいもをつぶして、きゅうり、ハム、ゆでにんじん、さらした玉ねぎのみじん切りなどと一緒にマヨネーズで和えます。
スパゲティは玉ねぎ、ピーマンを炒めてゆでたパスタを入れ、ケチャップで味付けします。添え物の漬物は、家にあるたくあんや浅漬けなどでいいことにしましょう。
この「家でつくるハンバーグ弁当」は、加工用の添加物はゼロです。
厳密に言えば、マヨネーズやソースに使われている「化学調味料」や、市販の漬物を買ってきた場合はそれに使われている添加物くらいのものです。
「アベ食品のハンバーグ弁当」衝撃のつくられ方
次に、町の仕出し弁当専門店「アベ食品」がつくる激安ハンバーグ弁当を見ていきましょう。
「家庭でつくる弁当のように、ハンバーグをネタからつくって焼く……」と思えば、さにあらず、「業務用の冷凍品」を仕入れてきて、これを湯煎(ゆせん)や電子レンジなどで解凍して詰めるだけです。ソースも「仕入れのデミグラスソース」を使います。
「付け合わせのナポリタン」「ポテトサラダ」も業務用を仕入れてきて、それをパックから出して詰め合わせます。「福神漬け」は、もちろん仕入れ品。
驚くべきことに、アベ食品では「白ご飯」「キャベツの千切り」も仕入れ品です。
結局、「アベ食品」でやっていることは「仕入れの食材」をパックから出して詰め合わせるだけです。鍋もガスも、包丁さえも使いません。
「弁当業者」というより「詰め合わせ業者」といっても過言ではありません。
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