漢の中の漢「陸上自衛隊」知られざる隊員の6系統 正統派から元ホストまで、個性豊かなその実態

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日本では中世より「立派な男」や「強い武士」を表す言葉の象徴として使われてきました。ただ、私たちが暮らす現代の日本では、弓矢が日常的に飛んでくることや、迷路に迷い込んで天井が落ちてくることもありません。もはや「ますらお」は死語に近いともいえます。しかし、日本にはその消えゆく「ますらお」たちの育成教育を行い、天国から下界を見下ろした前田慶次が「あっぱれ! これぞ、ますらおの国!」という極上の褒め言葉を与えてしまう組織がいくつかあります。その1つが陸上自衛隊なのです。

ますらおにもさまざまなタイプがある──あなたはどのタイプに近い?

自衛隊にはたくさんの隊員がいるので、一見同じに見えるますらおにも実はさまざまなタイプがいます。そんな「ますらおのタイプ」について、私が出会ってきた人たちを参考にしつつ解説をしていきましょう。

①正統派のますらお(少年漫画の主人公タイプ)

「自分が強くないと国を守れない」と心の底から思っており、つらいときも皆を励ます漫画の主人公のようなタイプです。教官として抜擢されることも多く、厳しい鬼教官は実はこのタイプであることが多いです。彼らこそ陸上自衛隊が推奨しているますらおであり、理想の自衛官像ともいえます。周りからの信頼が厚く、定年退官のパーティーには大勢の人が押しかけるでしょう。

②体育会系のますらお(元甲子園球児タイプ)

体育会系のますらおは「フィジカルモンスター」と称されるほどの体力を持ち、生まれ持った身体能力と学生時代の部活で鍛え上げた精神力で一般隊員を圧倒していきます。このタイプが演習などに参加すると、延々と穴を掘っていたり、縦横無尽に走り回ったりする姿などを見ることができ、仲間としては非常に頼もしいといえます。ただ人並み外れた体力から、「えっ、この程度でへばるの?」と悪気なく周囲に言う傾向があります。彼らのペースについていくことが難しいので、後輩隊員からは好かれません。

③冒険家系のますらお(植村直己タイプ)

降り積もった新雪に自分の足跡をつけるのを好むタイプです。新しい部隊が設立されればいち早く手を上げて志願をし、休日には無人島へ釣りに出かけたり散弾銃を持って雪山に出かけたりすることを好みます。あらゆる作品に登場する「元特殊部隊の強キャラ」といった感じです。団体行動よりも少人数で行動することを好むので、己の知識と勘を頼りに進んでいく狙撃手や偵察隊に向いています。彼らには独特の雰囲気があり、アルピニストや狩人に似た孤高な印象があります

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