リモートワークの高ストレス抑える絶妙な仕掛け 「1日4件」以上の会議がいかに人を疲れさせるか
実際、上司や人事が体調について直接聴いたとしても、「大丈夫です」と言われてしまったら、その先の打ち手が少ないというのが現状です
ハイパフォーマーほど、ストレスを自覚できない理由
そもそもストレスを人が自覚するのは難しいのです。
ストレスがかかるとアドレナリンやコルチゾールといった「抗ストレスホルモン」が分泌されて、血圧や血糖値を上げ良好な稼働状態を維持しようとします。
その期間は「抵抗期」と呼ばれ、パフォーマンスがホルモンの底上げによって「ドーピング」されているような状態のため、それがストレス状態だと実感することは難しく、むしろ「調子がいい」とすら感じるケースも少なくありません。
しかし、その「抵抗期」が維持されるのはおおむね3カ月程度と言われており、副腎に貯蔵されている抗ストレスホルモンが枯渇すると、一気に出力は低下し、胃潰瘍やうつなど、いわゆる「病名」がつくような状態に陥ってしまい、すぐには回復しません。
また、この「隠れテレワ負債者」の実に76%が年収800万円を超える、いわゆるハイパフォーマーであったという結果が出ています。リモートワーク環境は、相手の稼働やメンタル状態を周囲が把握しづらく、かつ、家でも永遠に仕事ができてしまうため、「できる人に無尽蔵に仕事が降ってくる」状況が助長されやすいのですね。実際のところ、エース級の働きをされている社員さんは「1日4件」どころではまったく済んでいないでしょう。
そのため、パフォーマンスが低下に至って長期化してしまう前に、自らのストレスに自覚的になる機会を得ることが重要になります。
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