リモートワークの高ストレス抑える絶妙な仕掛け 「1日4件」以上の会議がいかに人を疲れさせるか

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体内時計に影響を与える要素の1つが、食事の時間です。

「腹時計」とは言ったもので、毎日同じ時間に日光を浴びたりご飯を食べたりすることで、体内時計を整える役割がありますが、リモートワークでは、つい「キリがいいところまで」と不規則になってしまうことがあります。

そこで、OKANでは、リモートワークでのランチタイムの安定化も兼ねて「オンラインランチ」を定期開催しています。

OKANの中村氏によると、鍵は「13時の会議」が予定されている日とのことです。

「13時に会議が予定されていると、その準備を優先し、食の重要性を理解している私たちも、ついランチをスキップしたり、簡単に済ませたりしがちです。そこで、その予防も兼ねて、スケジュールにお昼の時間を確保しておいてもらったほか、特にコロナ初期ではオンラインランチを開催するようにしてきました」

メンタルヘルスのために、おかずを届ける理由

さらにOKANでは、⾷べきりサイズの惣菜を、リモートワーク中の社員に届ける自社サービス「おかん仕送り便」のオンラインランチでの活用を提案しています。

リモートワークで簡単に食事を済ませようとして、ごはんやパン、インスタント麺など、つい主食(糖質)過多、おかず(タンパク質など)不足の食生活に陥っていないでしょうか。

継続的な不眠に悩んでいる人は、タンパク質や野菜、果物の摂取量が少なく、甘い飲み物やデザート、超加工食品などから糖分を多くとっていることが知られています。慢性的な疲労状態の人は食事内容が糖質に偏る傾向にあります。糖質は精神を安定させるセロトニンというホルモンの分泌量を一時的に高めますが、セロトニンそのものをつくる材料にはなりえません。

セロトニンを体内で生成するにはトリプトファンという必須アミノ酸を含んだタンパク質の摂取や、日光を浴びることが必要になります。リモートワークに限らず、疲労がたまってくると、より糖質摂取へ偏り、疲労が慢性化する、という負のサイクルが回りやすいのですね。

こうした、リモートワークでの社員のおかず不足を、簡易的に補う仕組みになりうる可能性が高いのが「おかん仕送り便」です。

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