リモートワークの高ストレス抑える絶妙な仕掛け 「1日4件」以上の会議がいかに人を疲れさせるか

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この会議間インターバルを「仕組み化」している企業の1つが、2006年の創業以来テレワークを導入している、ワーク・ライフバランス社の「45分会議」です。

上述の調査において、会議間インターバルを「意識はしているが、実践できない」方が27%存在することが明らかになっていますが、その要因の1つは会議時間が基本「30分」「60分」単位で設定され、インターバルが保ちにくいことにもあると思います。

「意識はしているが、実践できない」会議間インターバル

ワーク・ライフバランス社では、45分会議を基本フォーマットにすることで「そうしたインターバルの“いつの間にか”消失を予防しています。リモートワークによって失われた、移動時間という名の休憩時間を、リモートワークでも確保する仕組みの構築は、企業側の責務」です(ワーク・ライフバランス・大塚氏)

45分会議

高ストレス者の57%は自覚できず、重症化のリスク

今回の調査において、テレワークの会議過多が原因と思われる高ストレス者の57%は、アンケート式のストレスチェックでは高ストレス者と判定されていませんでした。自覚することなく気がついたら重症化しているパターンが多く、病気の発症や休職や退職のリスクが高まってしまうのです。

ストレスを自覚しづらい構造に加えて、高ストレスを自覚していない隠れテレワ負債者は、過剰適応傾向で、自らが限界であることを表明することが難しい。多少の無理難題にも『大丈夫です』と応えてくれる人物に、仕事を任せたくなるのが組織の性。その結果、特定の人物に仕事が集中する状態を招いているのです。

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