「副業がうまくいかない」と悩む人に伝えたい盲点 あなたは大丈夫!同僚の人事部へのタレコミ

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第二の本業について「吹聴しない、自慢げに話さない」ことも意識しておくといいでしょう。これは周囲の社員に対する1つのマナーです。第二の本業のことを聞いて面白くないと思う人もいるからです。

周囲に応援してくれる人を持つ

私は会社員時代、「あなたの好きなことは何?」「最近何かいいことあった?」「これからやりたいことは何ですか?」と周囲の人によく聞いていました。

「何のために会社へ行くのか?」と問われれば、人は「仕事をするため」「お金を稼ぐため」と回答するでしょう。しかし一緒に仕事をする相手のことを知らないままでは良い仕事はできません。

私は昔から会社で働く最も大きなメリットは友達づくりができることだと思ってきました。友人関係になると仕事の質を高めることにもつながります。効率や合理性だけを求めていては味気なくて誰かのために頑張る気にはなれません。

この点は、第二の本業を充実させるためにも大切なことです。一人だけで取り組むよりも応援してくれる人がいれば大変心強いものです。相性が合えば友人や支援者になってもらう。逆に自分からその人たちに何か協力や援助できることは進んでやってあげる。こういう関係が大切です。

余談になりますが、「私の好きなこと」「最近あったいいこと」「これからやりたいこと」を各自がネームプレートに書き込んで仕事をしてみたらどうでしょうか?

少し大きな名札になるかもしれませんが、上司や同僚だけではなく顧客にも友達ができるかもしれません。そうなれば、一緒に働く同僚も含めて、「第二の本業」に取り組みやすい職場環境になると思っています。

楠木 新 人事コンサルタント

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くすのき あらた / Arata Kusunoki

1954年神戸市生まれ。1979年京都大学法学部卒業後、生命保険会社に入社。人事・労務関係を中心に経営企画、支社長等を経験。47歳のときにうつ状態になり休職と復職を繰り返したことを契機に、50歳から勤務と並行して「働く意味」をテーマに取材・執筆・講演に取り組む。2015年に定年退職した後も精力的に活動を続けている。2018年から4年間、神戸松蔭女子学院大学教授を務めた。現在、楠木ライフ&キャリア研究所代表。著書に、『人事部は見ている。』(日経プレミアシリーズ)、『定年後の居場所』(朝日新書)、『定年後』『定年準備』『転身力』(共に中公新書)など多数。

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