「副業がうまくいかない」と悩む人に伝えたい盲点 あなたは大丈夫!同僚の人事部へのタレコミ

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

その後、取材のことを知った記者から依頼を受けて、朝日新聞「be」(土曜版)で、会社員から他の仕事に転身した人を毎週一人ずつ実名で紹介するコラムを連載することになったのです。

シナジーを生み出すピンク・レディー効果

この連載を始めると、仕事に対する感覚が劇的に変わりました。それまでは、日曜日の夜は憂鬱でした。いわゆる「サザエさん症候群」です。ところが、執筆を始めてからは会社に行くのが楽しみになりました。

また体調を崩す前後の時期は、「会社で働くことに意味があるのか」と感じていたのに、「会社ほど良いところはない」と思えてきたのです。実は取材した人たちからも、同様な感想を聞いていたのですが、本当なんだと私自身が驚きました。

かつて後輩の内本君(仮名)は、「会社の同期が毎年次々と課長職に登用されるのに、自分だけがまだ昇格できません」と意気消沈して相談に来たことがありました。

話を聞いてみると、昔から趣味で取り組んでいるスノーボードをやっている時が一番楽しいという。私は、「まずスノーボードをやっている魅力的な人に会いに行くといい」とアドバイスしました。

4年後、彼に会うと、以前とは違って元気な様子で、課長職にも昇格していたのです。理由を聞くと、彼は会社に勤めながらスノーボードのインストラクターの資格を取って子供たちに教えていました。人の役に立つことが実感できて、特に、一度教えた生徒から指名を受ける時が何よりうれしいのだそうです。彼も第二の本業の良さを実感している一人です。

次ページ会社員の仕事と「第二の本業」はつながっている
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事