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日本人は「資本主義の怖さを知らなさすぎる」の訳 マルクス主義はソ連と中国とはまったく異なる

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資本主義によって生じている問題の解決法は、マルクスの「研究ノート」を読み込むと見えてきます。

マルクスの最も有名な著作は『資本論』ですが、この本は完成していません。マルクスは最後の最後まで研究を続けたけれど、未完に終わった。だから、マルクスの最晩年の思想を知ろうとすると、彼の研究ノートを読まないといけないのですが、そこには、自然科学についての記述がたくさんあったのです。

私の最初の本『大洪水の前に マルクスと惑星の物質代謝』(堀之内出版)は、そのノートを読み解いていった本ですが、晩年のマルクスは、かなり環境問題に目を向けていることがわかります。「資本主義的な発展」の中で、とにかく利潤を上げるために技術開発ばかりに目を向けると、労働者がますます服従させられ、自然環境も劣化させていくと、はっきりと批判しているのです。

「格差」と「環境問題」を同時解決

その批判を今日に置き換えてみましょう。現代は「人新世」の時代だといわれています。人新世とは地質学の概念で、人類の経済活動が地球の気候や生態系に影響を及ぼすようになった時代のことを指します。

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資本主義がひたすら経済成長を目指した結果として、人類は地球のあり方を根底から変えるようになり、それが今、気候変動やパンデミックという形でしっぺ返しを食らうようになっている。この危機を、無限の経済成長を有限な地球上で求める資本主義は解決できない、というのが晩年のマルクスが考えていたことでした。

その際、マルクスが直面した課題は次のようなものです。つまり、「格差」と「環境問題」を、「同時に」解決する道を探さなければならないということです。

1つだけを解決することならできるかもしれません。たとえば、格差の問題を解消しようとして、さらなる大量生産、大量消費による経済成長を目指すことは可能でしょう。けれども、そうすればどうなるか。生産・消費の加速に、自然が耐えられず、環境が破壊されてしまいます。

したがって、「格差」と「環境」を「同時に」解決していかなければ、文明崩壊の危機は乗り越えられないのです。

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