私はマルクス主義者として、地球環境と社会を破壊し尽くそうとしている「資本主義」を乗り越え、もっと誰もが自由で、幸せに生きられるコミュニズムの可能性を考えようとしています。
本当に社会主義は最悪なのか?
マルクスやコミュニズムに悪いイメージを持っている人も多いと思います。たとえば、私はTwitterのプロフィール欄に「マルキシスト」と書いていますが、それを見た人から「やばい人ですか?」と聞かれます。
プロフィール欄に「起業家」とか「CEO」とか書いてあっても、別に誰もなんとも思わない。「あ、そうなんだ」で終わりですよね。けれどそれが「マルクス主義者」や「左翼」というと、「こいつはちょっと危ないやつなんじゃないか」と思われてしまう。
ただ、そう感じる人の気持ちもわからなくはありません。ソ連のスターリンや中国共産党には独裁のイメージがあるし、左翼の運動といえば、かつての学生運動の殺し合いみたいなこともたしかにありましたから。
実際、ソ連がよかったかというと、私自身も最悪だと思っています。中国だって北朝鮮だってひどい。日本の社会のほうが断然いいです。
なので、もちろんソ連を現代に復活させたいわけではありません。
それでも、私が社会主義やコミュニズムの必要性をあえて訴えているのには、2つの理由があります。
第一に、ソ連や中国は社会主義というよりも、国家・官僚主導型の資本主義だったという点です。あれを社会主義だと見なすこと自体が間違いだとわかってもらいたいからです。実は、マルクスが描いていたコミュニズムは、ソ連と中国とはまったく違う社会です。
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