園バス置き去り「子ども」をどう守ったらいいのか 保護者は園選びで何に気をつけたらよいか?

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「川崎幼稚園」の増田立義理事長と杉本智子副園長
園児が通園バス内に取り残されて死亡した事件を受け、記者会見した認定こども園「川崎幼稚園」の増田立義理事長兼園長(左)と杉本智子副園長=7日、静岡県牧之原市(写真:時事通信)

静岡県牧之原市の認定こども園・川崎幼稚園の園バスに置き去りにされ、3歳の尊い命が失われました。1年ほど前に福岡県中間市の保育所で同じように置き去りにされた5歳児が亡くなったばかりでした。なぜまた繰り返されたのかという驚き、次々に判明するヒューマンエラー、さらには記者会見での園長らの不誠実な姿勢に対して、SNSなどで怒りと悲しみの声が巻き起こりました。

子どもを育てる親として、このような事態をどう考え、どう備えたらよいのでしょう。

置き去り事件、なぜ繰り返されるのか

今回の事件では、運転手や補助員が園バスを降りる際に子どもが残っていないかの確認を怠ったことが、もっとも大きなミスでした。

このような過失が起こる背景には、園バスの運行業務特有のリスクがあります。

そもそも子どもは車中で眠ってしまうことがよくあります。体が小さいので座席の間に隠れてしまいがちで、閉じ込められたら自力で脱出することも、外に知らせることも難しい。保護者がわが子を車から降ろし忘れた事件もありました。

さらに、幼稚園や保育所などの園バスは、保護者のための付加的なサービスとして始められて、園バスに関する国の基準はなく、運転も手の空いた職員がするような脆弱な運営体制の園もあります。

もちろん、このようなリスクに対する対策を、昨年の事件から何もしていなかったわけではありません。

昨年の事件の後、国は「保育所、幼稚園、認定こども園及び特別支援学校幼稚部における安全管理の徹底について」(令和3年8月25日付事務連絡) を発出し、この9月6日に再周知しています。

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