ライフネット生命保険が「赤字でも大丈夫」な理由 赤字にも「質の良い赤字」と「悪い赤字」がある

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

では、ライフネット生命保険の「かけられるコスト」はどのように考えるべきでしょうか。 

サブスク型の会社の「売上」という指標の特徴 

毎月課金されるサブスクリプション型で売上を立てている会社の場合、純粋に売上高が指標として機能しづらい側面があります。つまり、 

・サブスクリプションサービスの場合、売上高よりもLTVを確認 
・LTVが大きい会社ほど、顧客獲得にかけられる費用も大きい傾向 

ということになります。 

LTVはLife Time Value(生涯顧客価値)という意味の指標です。1人の顧客が将来にわたって、どれだけの収益を生み出すかを意味します。 

出典:『会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方[実践編]』

ライフネット生命保険であれば、「1人あたりのお客さんが生涯にわたってどれだけ収益を生み出すのか」を基準にして、そこから「1人あたりのお客さんにどれだけコストをかけられるのか」を考えています。 

出典:『会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方[実践編]』

だから「売上ではなくLTV(生涯顧客価値)が重要」ということになるのです。仮に売上の金額は少なかったとしても、それ以上の顧客獲得コストをかけられる背景としては、ライフネット生命保険がLTVという指標を見ているからです。 

出典:『会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方[実践編]』
次ページお客さんが契約期間にどれだけの収益を生み出すのか
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事