ライフネット生命保険のビジネスの特徴として、「保険契約件数」が増えれば増えるほど、赤字がどんどん拡大してしまいます。なぜなら、顧客獲得コストが初年度に計上されるからです。
顧客が増えるほど赤字は拡大していきますが、生涯期間ではきちんと利益が発生するような収益構造になります。しかし、やはり損益計算書上ではどうしても赤字が先行しているように見えますね。これが「質の良い赤字」という言葉の意味です。
大塚家具の赤字原因は何?
一方、大塚家具の決算書を見てみましょう。売上は年々減少傾向にあるうえ、その状態でさらに赤字が発生しているということが読み取れます。売上が減少すると、当然不採算の店舗が出てきます。不採算が続くと、行き着く先はその店舗を閉店するという選択を取るでしょう。
撤退すると販売力が低下し、その結果、売上も減少します。そして、売上が減少すると、その分だけ「かけられる予算」は当然減ってしまうので、投資予算が削減されます。そうなると、人件費や広告宣伝費が減り、さらに販売力が低下すると、また不採算の店舗が出てくるという、負のサイクルに陥ってしまいがちです。これは、質の悪い赤字の事例であるといえます。
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