まとめると……
このように、同じ赤字でもその内実は全く違うということがあるため、表面的な数字ではなく、きちんとその会社がどのようなビジネスを展開しているのか確認することで赤字の質を見抜かないと、読み間違いをしてしまうことにもなります。
「かけられるコスト」は売上に依存する?
ここからは少し余談になりますが、先ほどの話の補足をしておきましょう。売上が増加傾向にある会社は、かけられる費用も当然大きくなります。
増収増益傾向の会社ほど、当然ながら、使えるお金は増えていきます。一方、減収減益傾向の会社は、それだけ投資に回せなくなります。先ほど紹介した大塚家具の事例のように「負のサイクル」に陥ってしまうこともあります。
ともに家具の小売大手として有名な大塚家具とニトリですが、この2社はなぜ差がついたのかというと、一因として「投資できる金額が全然違う」という理由が挙げられます。
こちらはニトリの実績を15年分並べたものです。ニトリは売上がひたすらに右肩上がりで、これはそのまま投資できる金額に繋がっています。
一方の大塚家具は売上が下降傾向にあるために、当然かけられる費用も下がってしまっているという状態です。
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