つまり、アメリカ人の話している英語は400年ほど前にイギリスから渡ってきた言葉がそのまま使われている、という見方もできます。例えば「秋」を表す「Fall」はアメリカでは標準的に使われていますが、イギリスでは「Autum」が主流でFallはいわば古語のような扱いです。
日本でも地方に行くと古い言葉が方言に残っているケースがあります。「立ち去る」という意味の鳥取弁「いぬる」などですね。
「どちらの英語か」にこだわる必要はない
現代はネット社会、SNS社会で、特に英語圏ではまったく国境と関係なく英語という1つの言語のコミュニティーになりつつあります。そこにはアメリカ英語だからわからない、イギリス英語を使うべきである、というようなこだわりはありません。
もともと言語は使う人によって生き物のように変化してきたものです。あまりこだわりすぎるよりも、ありのままの英語を学んだほうがよいように思います。英語を学ぶことはあくまで手段であって、目的は国際的な活躍などさまざまだと思いますので。
実は、私の専門のAIの世界では、言語の自動翻訳が驚異的な進歩を遂げています。こうしたテクノロジーの力に頼ることはどうなんだ、という議論もあります。そのことはあらためて触れてみたいと思いますが、どんな手段を用いるにせよ英語圏のコミュニティーに加わることで、世界情勢やビジネスについても視野を広げられることは請け合いです。自身の英語スキルアップとともに世界の「今」を知ることが、国際人への近道なのではないかと思います。
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