集中力の続かない人が重視すべき持久力の鍛え方 まず取り組むべきは持久力を強化すること

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当時は「やたらと早くなったな~」と感心していただけですが、それは娘が「脱力」と「集中」のコツをつかんだからだということが判明しました。問題ごとに「脱力」と「集中」を配分したのです。このように、スキルアップや資格取得、入学試験などのタスクをこなすためには、まず持久力をつけなければなりません。

とはいえ、まったくやる気が出ないときは誰にでもあります。しかし、やる気の出ないときにサボってしまうと、ズルズルとサボり続けるという結果になりかねません。

せっかくタスクを始めたものの長続きせず、三日坊主で終わってしまったという経験は、きっとどなたにでもあるでしょう。まったくやる気が出ないときは、いったいどうすればいいのでしょうか?

まず「自分は勉強に向いていない」「頭が悪いのがいけない」などと、自分を責めるのは最悪の方法です。厳しい言い方ですが、これは体のいい理由をつけて、現実逃避しているだけなのです。

いわば筋トレと同じで、筋トレをやれば誰でも筋肉質になれるのに、「自分は筋肉質に向いていない」という理由をつけて「筋トレ」をサボるのと同じです。

「たった5分」が大きな違いを生む

対処法は簡単です。筋トレと同じように、やる気がないときでも、ともかくタスクに向き合うことです。5分間だけでも構いません。

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人間の脳には「作業興奮」という作用があり、まったくやる気がないときでも、ほんの少し作業を始めてしまうと、次第にやる気が高まってくるのです。やる気が高まってきて、気がついたら1時間や2時間やっていたということも少なくありません。

仮に、作業興奮が働かなくて、本当に5分間しかタスクに向き合えなかったとしても問題ありません。「5分間はタスクに向き合った」のと「完全にサボった」のとでは大違いです。

気分的にも大いに違ってきます。完全にサボってしまうと、罪悪感と自己嫌悪に陥ることが多いものです。しかし、5分間でもタスクに向き合えば、「5分でもタスクをこなした」という自信につながります。

幸いにして、作業興奮が生じ、まとまった時間をタスクと向き合うことができれば、さらに自信がつきます。自信がつけば、自然とやる気も出ます。やる気が出れば、結果がついてきます。こうして、好循環がもたらされるのです。

荘司 雅彦 弁護士

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しょうじ・まさひこ

1958年、三重県生まれ。81年、東京大学法学部卒業、旧日本長期信用銀行入行。85年、野村證券投資信託入社、86年9月、同退社。88年、司法試験合格。91年、弁護士登録。2008年、平均的弁護士の約10倍の案件を処理する傍ら、各種行政委員会委員等も歴任。『中学受験BIBLE』『最短で結果が出る超勉強法』『最短で結果が出る超仕事術』(いずれも講談社)、『荘司雅彦の法律力養成講座』(日本実業出版社)、『小説離婚裁判』(講談社文庫)など著書多数。また「こたえてちょーだい! 」(フジテレビ)、「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日)などテレビ、ラジオに多数出演経験あり。

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