「将来に絶望し続ける大学生」の危うい思考回路 不安を抱いて何もしていないことこそ問題だ

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今回は将来に希望が持てない大学生のお悩みです(写真:マハロ /PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

将来に対して夢を持てません。周りの大人を見ていても正直つまらなそうにしている人ばかりですし、街を歩く務め人や電車の中の人も生き生きしてませんし、逆に変にイライラしている人ばかりです。ネット上のニュースを見ても人のよいところではなく悪いところの粗探しをして足の引っ張り合いをしているし、働くということや人生に対して前向きな感情を持てません。
楽しんで仕事をして生活をしている人がいるのかどうかもわかりません。まだこれから就職活動を始める身ですが、どうやって仕事や人生に対するモチベーションを上げていけばよいでしょうか。
HM 大学生

面白かったり、楽しい仕事や人生はその辺に転がっているわけでもありませんし、誰かが与えてくれるものではありません。

自分自身がいかに仕事や人生を面白かったり、楽しいものに変えていけるか、が大切なのです。

受け身になってはいけない

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HMさんは、「働くということや人生に対して前向きになれない」としておりますが、頂戴した相談を拝見するにどうやら、「どこかにあるであろう楽しい仕事や人生」を待ってしまっているように思えます。

しかしながら、受け身で待っていれば誰かが楽しい人生や仕事を与えてくれるわけでもありませんし、「前向きになれない」という気持ちを抱えたまま何もしないのでは、状況が好転するはずもありません。

さらに言うと、「将来に対し夢が持てない」とありますが、現状の延長線でしか将来を考えられていないように思えます。

つまり、「現状がダメだ」→「この先もつまらないだろう」という思考回路です。

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