「将来に絶望し続ける大学生」の危うい思考回路 不安を抱いて何もしていないことこそ問題だ

✎ 1〜 ✎ 274 ✎ 275 ✎ 276 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

そうでなく、人生を楽しむことのできるヒトは「現状がダメだ」から、「ではどのようにしてその状況を変えていくか」を考えられるヒトです。
将来が現状の延長線上だけになってしまうのか、それとも大きな変化が訪れるのかは、そういった思考回路や行動力の違いです。

したがって、本当に将来に対する希望や夢を持ちたいのであれば、他人が幸せそうに見えないから自分もダメだ、とか、今が幸せでないから将来もダメに決まっている、という思考回路からの脱却が必要です。

そのうえで、現状を打開できるような行動に移せるか否かが求められます。何もしなければ、何も変わらないのは当たり前です。

「前向きな感情を持てない」と書かれていますが、前向きな感情を持てないのは、HMさんのネガティブな思考回路や行動力の欠如が原因です。
現状や周りの他人が不幸そうに見えるから、前向きな感情を持てないのでは決してありません。

HMさんご自身が、現状に対して不満や不安を持っており、なおかつ将来を今の延長線上でしか考えることができないのが原因です。つまり、そういった不満や不安があるにもかかわらず、打開のための行動に移せないことこそが原因なのです。

ですから、変わるべきはHMさんご自身なのです。HMさんの今を変え、結果として将来を変える。すべてはご自身の考え方と行動にかかっています。

何もしていないことを言い訳にしない

他人の状況や世間一般というようなものを引き合いに、何もしないこと、何もできないことの言い訳にしてはいけません。自分自身を変えることができるのは自分自身でしかありません。

待っていれば誰かが状況を変えてくれるわけでも、新しい仕事や人生をプレゼントしてくれるわけでもありません。そのことをよく考えるべきです。

そのためには、ご自身のことをもっと深く理解する必要があります。なぜ現状に対して不満や不安を抱えているのか? 自分が理想とする姿はどんな状態なのか?

そういったことをキチンと把握したうえで、ではどうするべきか、を考えるべきです。

次ページ自分自身を確立すべき
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事