「70代で元気な人・介護必要な人」50代の過ごし方 70代を健やかに過ごすために必要なのは「貯筋」
70代が「最後の活動期」
ここ10年、年金は下がり、人口も出生率も下がり続け、先行きの不安は増すばかりです。そんな中、平均寿命は20年以上にわたって延び続けています。2001年に男性=78.07歳、女性=84.93歳だった日本人の平均寿命は、2016年には男性=80.98歳、女性=87.14歳と、その間まさに右肩上がりで延びています。
ただ、平均寿命が延びたからといって、単純に喜ぶわけにはいきません。寿命関連ではもう1つ、「健康寿命」という指標もあり、こちらにも気を配らなくてはいけないからです。
平均寿命とは「何歳まで生きられるか」という指標です。一方、健康寿命は「何歳まで健康でいられるか」の指標です。その健康寿命を2016年で見てみると、男性=72.14歳、女性=74.79歳となっています。平均寿命との差は、男性=8.84歳、女性=12.35歳となります。この年月は「日常の生活において、誰かの手によって介護や看護などの世話になる期間」を意味します。
平均寿命は男女ともに80歳を超えていますが、誰の世話にもならずにいられるのはどちらも70代前半までなのです。