タイムマネジメントを超える時間のうまい使い方 80歳まで生きるとして、人生はたった4000週間

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たとえば自由というのは、必ずしも自分が完全に裁量を持っていることを意味しない。時にはコミュニティのリズムに身を任せるほうが、自由になれることもある。いつ何をするかを自分で決められない、そんな他人まかせの状況に身を置いたほうが、大きな自由を感じられるのだ。

また、無理に急ごうとしないで「時間はかかるだけかかる」と思ったほうが、豊かな成果が生まれることもある。ドイツ語に「Eigenzeit(固有の時間)」という言葉があるように、何ごとにもちょうどいいタイミングというものがあるのだ。

さらに一歩進んで、時間を「使う」という考え方自体を疑ってみることもできる。

そもそも時間は、自分の持ち物ではない。時間を使うかわりに、時間に使われてみたらどうだろう。

計画通りにスケジュールをこなす人生ではなく、歴史の中の現在に身を置き、その時々の必要に応えて生きてみるのはどうだろうか。

誤解してほしくないのだけれど、時間の悩みがすべて気のせいだとは思わないし、考え方を変えれば何もかもうまくいくというつもりはまったくない。

現実をありのままに見つめる

時間のプレッシャーはたいてい外部からやってくるし、それは自分ではどうしようもないことだ。厳しい経済的状況、社会的セーフティネットの欠如、核家族化による孤立。女性が家事と育児の大半を担いながら仕事も完璧にこなさなければならないという差別的な社会規範。

どんなに考え方を工夫しても、そういう構造を変えることはできない。
ジャーナリストのアン・ヘレン・ピーターソンも、ミレニアル世代の燃え尽き症候群について書いた記事の中で、若い人を押しつぶしているのは社会の大きすぎる期待であると指摘する。「休暇や大人の塗り絵、ストレス解消クッキング、ポモドーロ・テクニック(※フランチェスコ・シリによって考案された時間管理術)、ヘルシーすぎるスイーツ」などではけっして、解決できない問題だ。

あなたは実際にみじめかもしれないし、逆に恵まれているかもしれない。
僕がいいたいのは、まず現実をありのままに見つめようということだ。

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