「北京-上海間高速鉄道」上半期は赤字に転落 新型コロナの防疫措置で運行本数が大幅減

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上海がロックダウンされていた期間、北京-上海間の高速鉄道は1日1往復に制限された(写真は京滬高速鉄道のウェブサイトより)

北京と上海を結ぶ高速鉄道の運営会社である京滬高速鉄道は7月14日、2022年1~6月期の純損益が前年同期の27億4300万元(約600億円)の黒字から、10億3200万~15億4700万元(約211億~316億円)の赤字になるとの見通しを発表した。同社にとって、これは2020年1月の株式公開以降で初の赤字決算となる。

その主因は、言うまでもなく新型コロナウイルスの影響だ。1~6月期は中国国内で感染力がより高い変異株の流行が拡大し、封じ込めにより長い時間がかかるようになった。その結果、中国の交通運輸業界は(地域をまたぐ人の移動が広範囲に制限されて)深刻な打撃を被った。

なかでも京滬高速鉄道の主力路線の京滬旅客専用線(京滬線)は、始点および終点の上海と北京でひときわ厳しい防疫体制が敷かれ、人流を制限するために列車の運行本数が大幅に削減された。このことが、1~6月期の純損益が赤字に転落した直接的な要因だ。

広州-深圳間も赤字を予告

京滬高速鉄道の苦況は、中国全土の鉄道経営の縮図と言える。中国の鉄道行政を統括する国家鉄路局のデータによれば、2022年1~6月の全国の旅客輸送人員は延べ7億8700万人にとどまり、前年同期比4割を超える減少を記録した。

とはいえ、6月には上海のロックダウン(都市封鎖)が解除されたほか、全国各地で行動制限の緩和が進み、乗客数は徐々に回復しつつある。

証券大手の華泰証券が7月10日に発表した調査レポートによれば、京滬線の運行本数は4~5月は1日当たりわずか1往復に制限されたが、6月には段階的に11往復に増やされ、7月中旬時点では27往復まで復旧。だが、新型コロナの感染拡大前の約40往復とはまだ落差が残る。

本記事は「財新」の提供記事です

なお、京滬線と並ぶドル箱路線である広東省の広州と深圳を結ぶ高速鉄道の運営会社も、7月14日に2022年1~6月期の業績見通しを発表。純損益が前年同期の427万5500元(約8725万円)の黒字から、6億~8億元(約122億から163億円)の赤字に転落すると予告した。

(財新記者:趙煊)
※原文の配信は7月14日

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