常見:ダハハ。たしかに。これは良ネーミングですね。ところで、なぜ、こんなに読者に支持される誌面づくりが可能なのですかね?
神本:実際に最近結婚した花嫁の声を誌面に反映しているからですね。「先輩花嫁1000人委員会」という組織があるのです。
伊藤:この1年以内に結婚した先輩花嫁に誌面についてご意見をいただいているのです。任期は1年です。応募があった中から審査をして選ばせていただいています。たとえば、表紙の色はどちらがいいかなどもうかがっています。この月の号(12月発売号)は年間で最も手にとってもらえる号なので、先輩花嫁1000人委員会のご協力は絶対に外せないのですよね。
新たに作る特集についてもご意見をいただいています。編集会議に来てもらうこともあります。アンケートに答えていただいたら図書カード500円分をプレゼントしているのですが、そのためだけというより、花嫁さんのために役立ちたいという気持ちからみなさん、びっしり書いてくださるのですよ。
神本:彼女たちからは、本当に後輩花嫁に役立つ情報をもらえるのですよね。たとえば、結婚式で使う羽ペンは使いづらいというような話ですとか、高原のリゾートウェディング、たとえば那須や軽井沢の場合は、夏でも涼しくなるのでカーディガンなどを持ってくるように呼びかけるといいよ、とか。
常見:本当に、細かい意見ですね。
伊藤:当事者じゃないとわからないですよね。私は2008年に首都圏版の編集長になったのですが、この先輩花嫁1000人委員会は絶対にやりたい企画だったのです。これにより、企画の完成度、支持率がより高まりました。新しいことにもチャレンジしやすくなりましたね。
幸せな結婚を増やしたい
常見:いつも、『ゼクシィ』は新しい、面白いことをやっているという印象があります。毎年、CMもセンスがよくて面白いですし。今年はEXILEのATSUSHIの書き下ろし曲をバックに、女性がプロポーズされるというものでした。
伊藤:幸せな結婚を増やしたいなって本気で思っているのです。結婚式が面白くて、楽しいものになるにはどうすればいいのか、と。
常見:ピンクの婚姻届とか、ご当地婚姻届とか、面白い仕掛けだなと思いました。
神本:最新号(取材時)には、破れない婚姻届がついているんですよ。
常見:本当ですか?私、鍛えているから、破る自信ありますよ。……本当だ!破れない!
神本:ほかにも、この号では『ベルサイユのばら』とコラボした、結婚に関する漫画形式のガイドが載ってます。
常見:わ、オスカルとアンドレが!なぜ、こういう企画を思いつくのですか?
神本:ブレストをすること、ターゲットである花嫁のことを考えること、そして妄想ですかね(笑)。これ、面白いんじゃないか、あったらいいんじゃないか、そんなひらめきを大事にしています。
伊藤:失敗しても怒らない、チャレンジすることをよしとしていますね。
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