「ゼクシィ」は、なぜここまで強いのだろうか 恋活新サービスに花嫁応援の本気度を見た

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伊藤綾『ゼクシィ』統括編集長

伊藤:はい。さらに、企業コラボをしているというのもポイントです。

貝瀬:結婚に、課題意識を持っている企業はいますね。たとえばABCクッキング(スタジオ)さんです。料理を通して出会いを創出しています。料理は楽しい場ですからね。

常見:私、よく北千住のマルイに買い出しに行くのですけど、紀伊國屋書店が入っているフロアにABCクッキングがあるのですよね。いつも、キラキラ感が半端ないなと思っていました(笑)。

職場結婚はもう古い?

貝瀬:コラボで言うと、日本旅行さんもそうですね。旅を通して出会いを創出しつつ関係性を育む。このようなコラボを通じて、結婚を増やしたいと思っています。また、日本街コン協会ともコラボします。17都市でイベントを実施しているのですよね。ボランティア有志が集まっていて、地域の飲食店を活性化しています。

ほかにも、リクルートグループには『じゃらん』や『HotPepper』があります。エリアから日本を元気にという仕事をこれまでもしてきましたし、今後も、この婚活・恋活の支援で盛り上げていきたいです。エリアを超えた出会いにも貢献したいですしね。そして婚活相談カウンターのビジネス自体は婚活サービスのパートナーエージェントさんとも提携を決めました。

常見:2010年代のリクルートっぽいやり方ですね。他社とコラボするというのは。

貝瀬:競合はナンセンスですね。お互いに広げていくことにこだわりたいです。

常見:でも、これで本当に結婚が増えるといいですね。いや、増やすためにやっているので、当然、こだわる指標だとは思いますが。

貝瀬:面白い動きがあって、アメリカではネット経由の婚活サービスが盛り上がっているのですよね。2013年のデータでは、結婚する男女の3組に1組はネットで出会っているんです。

常見:そんなに、ですか。

貝瀬:どんどん比率は増えていますね。そして、6割くらいの人はネットで相手を探すのはクールだと感じているようです。職場結婚は古い、と。そんな狭い場所で探すのではないやり方としても支持されています。

常見:そう、お見合い結婚や、結婚紹介サービスによる結婚は、普段では出会えない人との出会いを実現できるというメリットがありますからね。むしろ、知らないことがあるがゆえに、愛が深まるという説を聞いたことがあります。

貝瀬:いわば、スマート仲人。そんな姿を目指したいですね。

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