寝る前の「5分間暗記」が試験勉強に効果的なワケ とにかく暗記する!というクセから抜け出す
世の中には、様々な記憶法が出回っています。まず、細かい記憶法を学ぶにあたって、絶対に知っておいてほしい考え方があります。それは、「理解なき暗記は有害無益」という考え方です。私もある予備校の講師から、この考え方を教わったのですが、本当にどの勉強も、結局はこの考え方に尽きます。
試験勉強というと、なぜか「とにかく暗記」と考えてしまう人が多くいます。しかし、試験は、暗記力を競う暗記大会ではありません。試験勉強で大事なのは、しっかりとした「理解」です。理解をしたうえで、その理解を人に説明できるように(=答案で表現できるように)「記憶」するのが勉強の目標です。
試験において、最終的に覚えることは重要ですし、最低限の記憶は必須です。でも、「単純暗記」は有害です。なぜなら、単純暗記した知識は応用がきかないからです。知識を単純暗記しても、「なぜ、そのようになっているのか?」「どこが重要なのか?」が理解できていないので、少しひねった問題が出題されると、的外れのトンチンカンな解答をしてしまいます。
一方、理解を伴う記憶であれば、そうはならないのです。「勉強=暗記」という考えは、すぐに捨てましょう。
記憶の本質は「理解+反復」
私が長い期間勉強をして、各種試験に合格した結果、記憶(暗記というと、単純暗記の要素が強いので私は「記憶」といいます)の本質に気づきました。記憶の本質は「理解+反復」です。
まず、しっかりと「理解」をすることです。「なぜ、そのような制度になるのか?」「なぜ、そのような法則が導けるのか?」などをしっかり理解します。例えば、数学の公式を単純に覚えるのではなく、多少時間はかかっても、その公式を導けるようにしておくほうが実践的です。
次に、理解したことを何度も「反復」することです。皆さんも私も、1回で覚えられるような天才ではありません。何十回、何百回と反復することで、やっと脳が「これは重要な知識なんだ」と察し、記憶に残っていくのです。
理解をして、反復する。その結果、瞬時に答えが出てくる、というのが理想的な記憶です。そうなっていれば、応用問題が出題されたとしても柔軟に対応することができます。
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