寝る前の「5分間暗記」が試験勉強に効果的なワケ とにかく暗記する!というクセから抜け出す

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ちなみに、記憶しやすい時間帯があることをご存じでしょうか? 暗記をするのは目が冴えている朝一番がいいのか? 昼食後の午後一番がいいのか? はたまた夜がいいのか? 

実は、記憶に残りやすいのは「寝る前5分」といわれています。この時間帯を「記憶のゴールデンタイム」などといいます。 たった5分なのですが、この寝る直前5分に覚えたものは、睡眠とともに「短期記憶」から「長期記憶」に変換されやすいといわれています。

実際に私が試してみた結果、たしかに寝る前5分に覚えたことは、6、7時間経過した後の朝にも記憶に残っていて、とても驚きました。記憶に残りやすい時間があるのであれば、それを勉強に取り入れない手はありません。

記憶のゴールデンタイムは、わずか5分しかありません。そのため、大量に記憶することは無理なので、1日1個ずつ覚えていきます。

具体的には、①寝る前に覚えるべき定義・論証・英文などを必死に覚え(覚え方は暗唱でも、ノートに書く方法でも構いません)、②その状態ですぐに寝て、③朝起きたら真っ先に前日の夜に覚えたことをノートに書き出すという方法が効果的です。

そうすれば、短期記憶から長期記憶に変わった知識を、確固たる記憶として定着させられます。絶対に、寝る前にスマホは触ってはいけません。せっかくの記憶がムダになるからです。

(図①-3 本書P.85より)

ゴールデンタイムは1日5分

繰り返しますが、ゴールデンタイムは1日5分しかありません。でも、365日続ければ365個の知識を記憶することができます。まさに、「塵も積もれば山となる」というもので、365個も記憶できれば、かなりの知識を蓄積することができます。

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なお、記憶のゴールデンタイムとはいえ、100%覚えられるわけではないので、期待はしすぎないでください。

人間は忘れる生き物です。何度忘れてもいいので、何度も何度も、色々な方法で記憶を繰り返し、そうして、やっと試験で使える記憶になっていくのです。

厳しいことをいいますが、この寝る直前の5分すら勉強ができない人は、受験に対する意識が低すぎます。

どんなに忙しくても、どんなに疲れていても、寝る前の5分は必ず勉強できるはずです。寝る前の5分が記憶に残りやすいと理解できたら、その日から試験に合格して受験が終わるまで毎日、必ず寝る前の5分を記憶の時間にしてください。

平木 太生 弁護士・公認会計士

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Taiki Hiraki

弁護士・公認会計士。法政大学3年時に公認会計士試験に一発合格。監査法人に4年勤務後、2012年に司法試験の勉強を開始。予備試験に一発合格し、2016年司法試験合格。試験勉強中の日々を綴ったブログが人気となり、アクセスランキング上位に。ブログ月間PV数30万突破を記録する。現在は湊総合法律事務所で弁護士として勤務する傍ら、ラインスタンプを発売するなど、多方面で活躍中

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