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日本人が開発した「最強磁石」世界を席巻する凄み スマホや自動車に不可欠な「ネオジム磁石」

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  • 左巻 健男 東京大学非常勤講師。元法政大学教授、『RikaTan(理科の探検)』誌編集長
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三島は、研究対象にしていた鉄とニッケルの合金が不思議な性質をもっていることに興味をひかれました。

鉄もニッケルも強磁性(普通の磁石に引きつけられる性質)なのに、ニッケルが20〜30パーセントの合金には磁性がありません。この合金の磁性の変態点(性質が変わるときの温度)は、温度を上げていくときと下げていくときでは500度以上も違うのです。

彼はその原因を調べようとしたときに、頭に浮かんだのがアルミニウムでした。鉄とニッケルの合金にアルミニウムをいろいろな割合に混ぜて融かし合わせたものの性質を調べました。そしてニッケル25、アルミニウム12、残り鉄という合金が最も強い磁性を示すことがわかったのです。

フェライト磁石への道を開いたOP磁石

MK磁石鋼は、その後開発された本多らの新KS磁石鋼(鉄・ニッケル・チタン合金)とともに、後のアルニコ磁石(アルミ・ニッケル・コバルトなどを原料とした磁石)の源流となりました。

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同じころ、加藤与五郎と武井武が今日のフェライト磁石のもとになったOP磁石を発明しました。OP磁石は、それまでの何種かの金属の合金とは違って、鉄・コバルト混合酸化物を材料としていました。

金属の酸化物でも強い磁石になるということで、今日多量に生産されているフェライト磁石への道を開きました。

ところが、当時世界最強のサマリウム・コバルト磁石の登場で、日本が磁石王国であることは揺らいでしまいました。しかし、ネオジム磁石の登場によって日本の磁石研究は世界をリードしている状態になったのです。

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