実は子どもに「恥をかかせている」絶対NGワード 知らずのうちにこんな言葉を使っていませんか
私たちの友人の息子ジェイミーは1歳のころ、何かによじのぼったり、むずかしいことに挑戦したりするとき、声に出して、「気をつけて、ジェイミー。気をつけて」と自分に言い聞かせていて、とてもかわいらしかった。
ジェイミーは、「危ないことに挑戦するときはいつもより慎重になりなさい」という両親のメッセージを、自分のなかに取りこんで、その言葉をまねるようになっていたのだ。
親の言葉が子どもの気持ちを左右する
親が子どもに送る合図は、たいていは親自身の内面からの信号であり、子どもにプラスとマイナスのどちらの影響を与えてもおかしくない。親が伝える合図は、発達上の健全な冒険を妨げたり、恐怖やいらない不安をあおったりすることもあれば、なじみの場所から安心して飛び立たせてくれる勇気と立ち直る力を呼び起こすこともある(生まれつきの気質を忘れないでほしい。気をつけるよう念を押さなくてはならない子もいるし、未知の領域に思い切って入っていく前に、時間と励ましを必要とする子もいる)。
要するに、子どもは、親が世界全体をどのくらい安全と感じているかだけでなく、子どもが伝える感情をどう感じているかまで、かなり正確に読み取れるようになる。
だから、親がきちんと見守り、子どもが何を感じているか――後ろ向きなことでも、ぞっとするようなことでも――を知りたがり、その内容に関係なく感情面で寄り添っているというメッセージを送り続ければ、それを受け取ってくれるかもしれない。あるいは、まったく逆のことが伝わっているかもしれない。
子どもが何かでかんしゃくを起こし、あなたのところへ来たときのことを少し考えてみてほしい。あなたはきちんと子どもを見てから、臨機応変な対応をしただろうか?
確かな愛着を育むうえで特に重要なのは、子どもを見守り、ありのままの姿を受け入れることだ。それは、自分の気持ちを、たとえ圧倒されてしまいそうなほど大きく恐ろしいものだとしても、自由に分かち合っていいと感じさせてやることを意味する。
子どもはあなたが送るメッセージを自分のなかに取りこむので、あなたが「聞きたくない」という気持ちを伝えれば、それがあなたとの関係をめぐる認識の一部になることを忘れないでほしい。