マンション高騰、それでも「今が買い時」といえる訳 重要なのは選び方、購入者調査で見えた実態

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もう1つの重要なコンテンツは「沖式新築時価」と呼ばれる、新築マンションの適正価格を算出したものだ。なぜこれが適正と言えるかというと、周辺の中古成約事例からこの立地で新築ならいくらかを算出しているからである。

すべての新築マンションは竣工から1年経過すると、中古として取引されることになる。だからこそ、新築同士で価格を比較しても意味がないのだ。それよりも周辺の相場に引っ張られて取引されるからこそ、こうした価格判断が重要になるのだ。これと集めた新築の価格表を比較し、価格表の中でも割安な部屋を探せば、自分の資産を増やすことができるのだ。

こうして、「住まいサーフィンはどの程度貢献したか?」と聞くと、「非常に貢献した」「やや貢献した」の合計で83.6%になる。逆に、「住まいサーフィンを知らなかったら、資産性にどの程度影響したと思いますか?」と聞くと、物件価格の10%以上損をしたと思う人が78.3%に及ぶ。知っているか否かでこの程度の差が生まれるということだと思われる。

家賃を払い続けるのはもったいない

そもそもマンション購入のきっかけの1位は「今のまま家賃を払い続けるのはもったいないから」で43.0%を占める。

マンションで資産を形成することができると知ってしまえば、家賃はもったいないという話になる。このため、ほかの設問で「賃貸や実家暮らしよりも購入した方が良かったと思いますか?」と聞いた結果は、「購入した方が圧倒的に良かった」が約半数の49.3%、「購入した方が良かった」の39.0%も加えると、88.3%と9割近くになる。

その理由の一番に挙げられたのは「資産となったから」で30.0%、次に「QOL(生活の質)の向上」で26.9%、「賃貸より得」が14.3%と続く。

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