人間がどうしても「顔を優先」してしまうワケ

脳が持つ不思議な法則の秘密

 長らく謎に満ちてきた人間の脳の活動と働き。ところが、最新の脳科学は不可能を可能にしつつある。“生きた脳”の中の不思議なメカニズムを「見る」ことができるようになってきたのだ。
 そんな人間の脳の秘密に迫るTBSテレビの特番『生命38億年スペシャル 最新脳科学ミステリー“人間とは何だ…!?”』
 2月11日(水)夜7時からの4時間スペシャルの放送を控えて、TBSテレビ取材班が迫った人間の脳が持つ不思議なメカニズムを全3回で紹介。第1回「『恋愛対象』を選り分ける脳の冷徹なカラクリ」(2月6日配信)に続く第2回をお届けしよう。

記事冒頭の写真をご覧いただきたい。瓶の中には何が見えるだろうか?

「男性に後ろから抱かれる女性」が見えただろうか? TBSテレビが『生命38億年スペシャル 最新脳科学ミステリー“人間とは何だ!?”』の2014年放送で紹介した時も、街で聞いた成人男女20人中19人が「瓶の中には男女が見える」と回答した。

子どもの目に見えたものは?

ところが、実はこの絵、「男女」とはまったく違う、もうひとつの正解が存在する。まったく別のものが見えると答えたのは、幼稚園の子どもたち。4~5歳の子どもたちは

「イルカ!」

「なんか、イルカみたい……」

「イルカがジャンプしてる~」

などと、ダントツで「イルカ」という答えが多かったのだ。

「イルカ? いったいどこに?」と思うかもしれない。そんな人たちのために、ヒント。イルカは全部で9頭。よく観察してみると、発見できるのではないだろうか。

ではなぜ、大人たちには男女に見えて、子どもたちにはイルカに見えたのか。それは、脳が判断を下す際に大切にしている、あるものが関係している。玉川大学脳科学研究所の松田哲也准教授は言う。

「われわれが物事を認知する際は、過去の経験から得た知識を使って理解する。その時、色々な知識がある中で、自分にとって今いちばん身近なものから当てはめていく」

次ページ脳は「過去の経験」から判断する
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!
トレンドウォッチAD
市場縮小が止まらない<br>生き残りへもがく製紙業界

紙の国内市場は8年連続のマイナスが必至。ペーパーレス化、原料高で苦境に。三菱製紙は最大手・王子ホールディングスの傘下へ。国内はさながら撤退戦。活路は海外市場か?