「恋愛対象」を選り分ける脳の冷徹なカラクリ 勝ち負けは一瞬で決まる!

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「一目ぼれ」はあるのか、ないのか(写真:わたなべ りょう/Imasia)
 長らく謎に満ちてきた人間の脳の活動と働き。ところが、最新の脳科学は不可能を可能にしつつある。“生きた脳”の中の不思議なメカニズムを「見る」ことができるようになってきたのだ。
 「アルツハイマー」「うつ」など急増する脳の病気の予防や治療。若々しい脳の保ち方、子どもの脳のはぐくみ方――。最新の脳科学は答えに向かいつつある。そんな人間の脳の秘密に迫るのがTBSテレビの特番『生命38億年スペシャル 最新脳科学ミステリー“人間とは何だ…!?”』だ。
 1997年から最新の生命科学を先取りし、人気を博してきたこのシリーズ。その最新回となる、2月11日(水)夜7時からの4時間スペシャルの放送を控えて、TBSテレビ取材班が迫った人間の脳が持つ不思議なメカニズムの一端を全3回に分けて紹介しよう。

つい最近、知り合ったあの人。あるいはこれから出会う人。人間が初めて会った異性のことを「好き」か「嫌い」かを判断するのに、いったいどれくらいの時間がかかるのかご存じだろうか?

10分? 3日間? 1カ月?

驚くなかれ、答えはたった0.5秒だ。これはシカゴ大学ステファニー・カシオッポ博士の研究成果によるもの。人間は自分が自覚するずっと前に、ほんの一瞬で異性の「好き」か「嫌い」を判断しているという。

0.5秒間に脳が判断していること

その0.5秒の間、脳はどんなふうに働いているのか。

TBSテレビ取材班は、カシオッポ博士が研究で使っている最新機器の実験に参加してみた。実験は、128個の電極を使った脳波計を頭に装着して行う。モニターに映し出される異性の写真を見て、魅力的だと思ったら「イエス」、思わなかったら「ノー」のボタンを押し、異性を判断する際の脳の活動を調べる。

すると、写真を見た瞬間に脳の「角回」(かくかい)と呼ばれる部位の付近が活性化していることが見て取れた。

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