「女性向けポルノ」に見る男性の「独りよがり」

男性の自己満足が「セックスレス大国・日本」を生む?

日本は、世界でも有数の「女性向けポルノ」大国です(撮影:瀬地山 角)
アベノミクスでも注目を浴びる、「女性の活用」。一見、聞こえのいいこの言葉、実は大きな問題をはらんでいるという。本連載では、そんな「男と女」にかかわるさまざまな問題を、異色の男性ジェンダー論研究者が鋭く斬る。

 

ろくでなし子さんの問題について論じた際に、女性の側から見た「性の主体性」が立ち上がった、という意味があることを紹介しました。実は日本は、おそらく世界で最も女性向けポルノグラフィーの発達した社会のひとつであると言ってよいでしょう。

男性向けのほうが女性向けよりも圧倒的に多いのはもちろん事実ですが、女性向けの性の商品というのが、このように供給されている社会というのは、実はあまり多くないように思われます。

そして、そこに目をやると、性にまつわる男女の極端なすれ違いが見えてくるのです。男性向けのAVというのは、そうしたすれ違いを拡大再生産するもののように思われてなりません。

そうならないためにも、あなたのパートナーが、性についてどう考えているか、もう少し冷静に考えてほしいのです。今回は、男女のポルノグラフィーの比較から見えてくる問題を、解説していきましょう。

「ポルノグラフィーの比較なんてやって何になるのだ?」「そんないかがわしいことをネットなんかに載せないで」。疑問やお怒りはわかります。しかし実はこれは、女性差別を問題化していくときにも、大きなテーマとなった議論で、フェミニズムやジェンダー論の重要な一部分なのです。そして、そういったすれ違いは、「あなたは大丈夫? 『セックスレス大国』日本」で紹介したような、性生活への不満にもつながっていくものなのです。

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