「あなたは人か奴隷か」問うゲームが爆売れした訳 シリーズ累計3400万本「バイオショック」の破壊力

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レトロフューチャーなディストピアに心を奪われる『BioShock(バイオショック)』を解説します(画像は任天堂公式サイトより)
「テレビゲーム」は子どもがやるものと思われがちですが、書籍や映画ともまた違う独自のシリアスな、あるいはユニークな作品が多数あります。その魅力は奥深く、大人の趣味として楽しめるほどに成熟しているといっても過言ではありません。
そこで、この連載では、ゲームの評論やコラムを10年以上書き続けているゲームライター、いわばゲームを遊ぶプロである渡邉卓也氏が、ゲーマーからは人気でも一般的にはあまり知られていないであろう著名な作品や傑作を紹介します。
第11回は、レトロフューチャーなディストピアに心を奪われる『BioShock(バイオショック)』を紹介します。
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FPSに抵抗がある人にもおすすめできるゲーム

海外ではFPS(主観視点シューティング)がとくに人気です。日本でも徐々になじみつつありますが、それでもまだ抵抗があるという人も少なくありません。

しかし、そういう人にもおすすめできるゲームが、今回紹介する『バイオショック』です。本作は2007年に発売されたタイトルなのですが、傑作であるがゆえに、いまだに語り継がれる作品ですし、2016年にはリマスター版が発売されて今でも遊びやすい状態になっています。

銃を撃つゲームではあるもののアシスト(補助)が強いので簡単に当てられますし、多くの人がクリアできるような調整が施されています。完全1人用でストーリーを読み進めていく内容なのもポイント。作品の舞台となる海中都市「ラプチャー」は、とても不気味なのにその全貌を見たくなるほど魅力的なのです。

『バイオショック』はアメリカのゲームスタジオ「Irrational Games」が開発したタイトル。発売された2007年には多数のメディアでゲーム・オブ・ザ・イヤーに選ばれ、2019年時点でシリーズ累計3400万本の売り上げを記録しています。なお、Netflixで映像化プロジェクトが進行中です。

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