「テレビゲーム」は子どもがやるものと思われがちですが、書籍や映画ともまた違う独自のシリアスな、あるいはユニークな作品が多数あります。その魅力は奥深く、大人の趣味として楽しめるほどに成熟しているといっても過言ではありません。
そこで、この連載では、ゲームの評論やコラムを10年以上書き続けているゲームライター、いわばゲームを遊ぶプロである渡邉卓也氏が、ゲーマーからは人気でも一般的にはあまり知られていないであろう著名な作品や傑作を紹介します。
第10回は、田舎で牧場や農業を営むゲームとして最高峰といえる『スターデューバレー(Stardew Valley)』を取り上げます。
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2000万本以上売り上げた牧場経営ゲーム
都心で暮らしている読者の方は「田舎でのんびり暮らしたいな~」と考えたことはあるでしょうか。確かに都会はせわしないうえに一生懸命働かなければならず、なかなか楽ではないですよね。
今回紹介する『スターデューバレー』の主人公もまさにそんな人物です。都会の大企業で働いていた主人公はブラックな仕事に疲れ、祖父が残した古い農場を継ぐために「スターデューバレー」へ向かうのです。
本作は2016年2月に発売されたゲームですが、その後もさまざまなアップデートが行われ、各種ゲーム機のみならずスマホでも遊べるようになっています。かつて日本から生まれた『牧場物語』シリーズに影響を受けている牧場経営シミュレーションなのですが、むしろ本家を超えてジャンルの代表作になったといえるほどのゲームです。
本作は記事執筆時点で2000万本以上の売り上げを記録しており、評論家およびユーザーからの評価もかなりのもの。多くの人が楽しめるジャンルなので、とくにイチオシの一作となっています。
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