600万本販売「全編手描きのゲーム」が今、熱い理由 見て聴くだけでも楽しめる「カップヘッド」

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異様ともいえるこだわりが目を引く『カップヘッド』を紹介します(画像は任天堂公式サイトより)
「テレビゲーム」は子どもがやるものと思われがちですが、書籍や映画ともまた違う独自のシリアスな、あるいはユニークな作品が多数あります。その魅力は奥深く、大人の趣味として楽しめるほどに成熟しているといっても過言ではありません。
そこで、この連載では、ゲームの評論やコラムを10年以上書き続けているゲームライター、いわばゲームを遊ぶプロである渡邉卓也が、ゲーマーからは人気でも一般的にはあまり知られていないであろう著名な作品や傑作を紹介します。
第9回は、異様ともいえるこだわりが目を引く『カップヘッド』を取り上げます。
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1930年代のカートゥーンアニメを強く意識

『カップヘッド』の魅力を紹介する方法はいくつかあるのですが、やはりプレイ映像を見てもらうのが最も手早いと思います。

本作は1930年代のカートゥーンアニメを強く意識したグラフィックが特徴で、ゲーム全編がこの映像で表現されているのです。しかも手描きで制作されているというこだわりっぷりで、実際に遊べば「とんでもないところまで動くぞ!?」と驚かされること間違いなしでしょう。

フィルムや映写機のノイズまで再現されており、BGMは1930年代のビッグバンド・ジャズのスタイルで制作。ファンアイテムとしてアナログレコードまで発売されています。

本作は全世界で600万本を超える売り上げを記録しており、評論家からも高い評価を受けています。やはりアニメーションとサウンドはこだわられているだけあってとくに優れており、もはや見て聴くだけでも楽しめるゲームといえるでしょう。

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