主人公は「ジャック」という男性。彼が乗っていた飛行機はなんらかの事件に巻き込まれ、大西洋のど真ん中に落ちてしまいます。あわや生命の危機といったところですが、ジャックは運よく巨大な灯台にたどり着きます。そのなかには、謎の人物の像や奇妙な潜水艇が設置されていました。
潜水艇に入ると、アンドリュー・ライアンという人物の音声ガイドが流れ始めます。彼の話に耳を傾けていると、海の中に「ラプチャー」という巨大な水中都市が存在していたという事実が明らかになるのです。
『バイオショック』最大の魅力は、なんといってもこのレトロフューチャーなラプチャーです。この場所は1960年代のアメリカの雰囲気を持ちつつも、独自に発展した技術によって特殊な状況に陥っています。
多彩な武器や超能力を駆使して脱出を目指す
ラプチャーでは「プラスミド」という遺伝子操作技術も進歩しており、人間たちは指先から炎を出したり、あるいはテレキネシスで物を動かしたりできるようになっていました。もはや超人的な存在が作られていたわけですが、彼らの多くは能力強化の代償として狂った「スプライサー」になってしまったのです。
ゆえにラプチャーはすでに崩壊しており、人間はほとんど生き残っていません。また、死体を探し回る不気味な少女「リトルシスター」が徘徊していたり、彼女を守る巨体のモンスター「ビッグダディ」が大きな音を立てて歩き回っていたりと、危険にあふれているのです。
ジャックはレンチ、ピストル、ケミカルガンなどの多彩な武器を使って敵をなぎ倒し、時に電撃や分身を発生させる超能力を駆使し、ラプチャーからの脱出を目指すことになります。
『バイオショック』はローカライズ(日本向けの翻訳や吹き替えなどゲームの最適化)も非常に優秀なのが特徴です。スプライサーはこちらに気づいていないとき会話したり歌っていたりするケースもあり、そのときに聞ける「神は俺を愛してる 聖書に書いてあったから~♪」という歌は何年経っても忘れられないほどインパクト抜群だったりします。
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