「子どものワガママと我慢」との正しい向き合い方 我が子の才能を開花させるために親がすべき事
子育ての悩みは、親が「プリンシプル:原理原則」を持つことで解決する。専門行動療法士、臨床心理士で日本初の行動分析学を用いた幼稚園を運営する奥田健次氏はこう言います。親と子の行動を変えるにはどうすればいいのか? 大切なのは「ムードに流されず、親が主導権をもつ」こと。今回は、子どものわがままとがまんとの向き合い方について、氏の新著『子育てのほんとうの原理原則』を一部抜粋・再編集してお送りします。
子どものわがままにどう向き合うか
「子どもって、もっと自分の言うことを聞いてくれるものだと思ってました」
こんなことを言うお母さんがいます。2、3歳にもなれば、子どもは「イヤだ。おすし食べたい!」などと主張します。母親は、言うことを聞いてくれないといって困惑しています。
そりゃあ、そうでしょう。
2、3歳とはいえ、「こうしたい」「イヤだ」という意志はあるのです。
親の言うとおりになどなるわけがありません。人間は生まれながらにわがままなものです。
人間が生まれながらにしてわがままだということには、多くのかたが実感できるはずと思います。
大事なのはここからです。子どものわがままにどう向き合うか、ということです。そもそも、“わがまま”って何なのでしょう。
わがままとは、車で言えばエンジンです。ひたすら推進するための原動力。つまり、心理学的に言えば「動因」です。
もし、エンジンのない車があったら、どうでしょう? 動かないのなら鉄くずですね。道路に置かれたら迷惑なだけです。
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