「子どものワガママと我慢」との正しい向き合い方 我が子の才能を開花させるために親がすべき事
人間が前に進んでいくためにも、わがままは大事。わがままはやめさせるべきものではなく、「子どものわがままを育てよう」というのが、わがままの正しいとらえ方です。
でもエンジンをふかし、アクセルを踏みすぎると、スピードオーバーになり危険です。つまり、自分勝手に突っ走ると、社会生活が危うくなります。
そこで必要なのが“がまん”です。これは車でいえばハンドルやブレーキです。
「あなたにフェラーリをあげましょう。でもこれ、ブレーキがついてないんですよ」
と言われても困りますね。
走りだしたら最後、自分が崖から落ちて死ぬか、人をひき殺すか。そんな車には誰も乗りたくないでしょう。
わがままとがまんを両方育てましょう
サッカーの中村俊輔選手や野球のイチロー選手が、海外で大活躍できたのは、ケタちがいの強烈なエンジンに育てられたからでしょう。そういうエンジンにチューンナップされた人は、高い生産性を発揮します。
しかし、パワーの向け方を誤るとたいへんなことになります。一流選手になれるほど強いエンジンに育てられ、それを生産的な方向にもっていくためには、エンジンに見合ったハンドルやブレーキ(=がまん)がセットになっていなければなりません。
たとえば、中村俊輔選手のようになれそうな少年が、翌日に大切な試合があるのに「深夜放送でサッカーの生放送があるから、見たい!」と言ったとしましょう。試合を見るのは勉強になるけど、そういう要求をそのまま受け入れていたら、翌日の試合に差し障ります。
親なら「生放送で見たいのはわかるけど、録画しておいてあとから見なさい」と言うべきです。
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