身も心も不健康な人は、食事に「白と茶色」が多い 健康的な食生活を送るには、食事の「色」を判断

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できれば1週間単位でいいので、たんぱく質食品も色で見極めます。

同じ魚でも、含まれる栄養成分が大きく異なるからです。青魚は健康食品として広く知られていますが、青魚ばかりでもダメ。赤身魚、白身魚も含め、いろいろなものを摂ることが大切です。

「食べる前の色チェック」と「ワンツーバランス」だけは、ぜひ一度抜かりなく行ってください。

「ジリジバ」で帳尻を合わせる

人間として生きている以上、食べたいという欲求、食べたくないという抵抗に逆らい過ぎると、反動が起こります。それなら、食べたいものを食べる時、食べたいものを軸に、どうしたら帳尻が合わせられるのかを考えるのが得策です。

その1つの方法としてお伝えしているのが「ジリジバ」です。

これは「順番」「量」「時間」「バランス」のことで、4つの切り口で、無理なくできることを考えます。

例えば「順番」なら、コンビニで買ったメカブから食べる、これなら順番やバランス的にもよし。

「量」であれば、ごほうびの甘いものだって、ちょっと奮発していつもより高いものにすれば、少量でも満足できるうえにカロリーや糖質の摂り過ぎにもなりません。

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「時間」は、仕事や家事の都合がついて自分でコントロールできる時だけでも、夜ごはんを1時間早めてみる。

「バランス」であれば、糖質やカロリーが多いかな?と思ったら野菜をいつもより増やしてみる。

できることをこの4つの切り口で考えること。そうすることで意外とダメージが減るのです。「これならできる」ということを自分なりに見つけることが、成功への第一歩。

「あの人はあんなに好きなものを食べているのに、なんで結果が出ているんだろう」と思う人は、必ずといっていいほどこの4つのどれかを意識しているもの。

どうしてもやめられないもの、どうしても食べたい時は、「ジリジバ」を思い出して、ぜひ活用してみてください。

岸村 康代 管理栄養士 / 大人のダイエット研究所代表理事

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きしむら やすよ / Yasuyo Kishimura

これまで男女2000人にダイエット指導をし、落とした脂肪の合計は10トン以上に上る伝説のダイエット・アドバイザー。「林修の今でしょ!講座」「あさイチ」「ヒルナンデス!」「中居正広の身になる図書館」「林先生が驚く初耳学!」などにも多数出演。フードプランナー。大妻女子大学家政学部食物学科管理栄養士専攻卒業後、商品開発、病院での指導などを経て、独立。日本野菜ソムリエ協会ビューティーフードプログラムの監修をつとめる。メタボ指導の現場で10kg減、20kg減という数々の健康的なダイエッ トのサポートをしてきた経験や野菜ソムリエ上級プロなどの資格も活かし、商品開発、講師、執筆、メディア出演など、多方面で活動中。目的別に効率よく栄養を摂る“パワーフードスタイル"を提唱し、商品開発やツール制作なども手掛けている。

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