身も心も不健康な人は、食事に「白と茶色」が多い 健康的な食生活を送るには、食事の「色」を判断

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食事バランスというのは、言葉で言うのはカンタンですが、実践するのが案外難しいもの。でもこのワンツーバランスなら、「完璧な100点満点」ではなかったとしても、大枠のバランスが整いやすいのです。

まずはこんなざっくりで十分。それで栄養バランスがいつもより整うなら、やらない手はありません。ちょっと気をつけられるもので制限しつつ、手軽で効果的な食品を足す、そんな気楽な感覚でぜひ試してみましょう。

食事の“色”も判断材料にできる

もうひとつ有効なのは、食事の”色“を判断材料にすること。

食べる前に、まずは全体の色を見渡してみましょう。パンや麺、ごはんの「白」や、揚げ物や肉など「茶色」だけの人がいますが、それではちょっと惜しい。一概にはいえませんが、白や茶色だけだと多くの場合、糖質や脂質が中心となってカロリーオーバーになりやすく、その糖質や脂質を燃やすものが少ないことがあるのです。

そこでまずは白と茶色を減らして、緑や赤を増やす。それだけで、大幅にバランスが改善します。「カラダも心も不健康な人ほど、白と茶色の割合が多い」というのが、1万人以上の食べ方を見てきた私の結論です。手軽なものなら、赤はトマトジュースやスイカ。緑なら、枝豆や冷凍ほうれん草や豆苗、青汁など。他のカラフルな野菜でも構いません。

1点だけ注意が必要なのは、減らさなくていい白と茶色が2つあるということ。

1つ目は、全粒穀物。いわゆる、玄米や全粒粉パン、小麦ふすまのシリアルやオートミール、大麦などの全粒穀物は発酵性の高い食物繊維が豊富で、肥満抑制、免疫、血糖コントロールにも働く短鎖脂肪酸というものを腸で生み出すのに重要だからです。

2つ目は、大豆製品。豆腐、納豆、おからなどです。

そして、野菜もただやみくもに食べるのではもったいない。

野菜には色みの野菜とそれ以外の野菜があります。いわゆる緑黄色野菜と淡色野菜。それぞれ多く含まれる栄養成分が異なります。

だからこそ、野菜も「濃い色:淡い色」が「1:2」になっているかをチェックします。ビタミン・ミネラル・ポリフェノールなど、細かく覚えられなくても心配無用。面倒な栄養計算をしない代わりに、視覚チェックをするのが一番の基本です。

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