「40代の8割が歯周病」から逃れたい人の金科玉条 口内環境の悪化は、3大死因や認知症に関与

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④医療法人である

メンテナンスを積極的に行うには、それなりの設備・人の雇用が必要になります。そのためには、歯科クリニックの経営的基盤が不可欠です。一般的には、多くの患者さんに支持されて年商が1億円を超えると、個人から医療法人になることが多いようです。

2016年10月の資料によると、歯科クリニック6万8940軒のうち、医療法人は1万3393軒。全体の約19.4%です。私は、認知症専門医でありながら、歯医者さんや歯科衛生士さんと協力して包括的な治療を行う「医科歯科連携」を実践していますが、彼らと仕事をするようになって、積極的にメンテナンスをしてくれる歯科医院は全体の2〜3割だと感じるようになりました。歯科の医療法人の19.4%という割合は、不思議とこの数字に近いのです。医療法人であるかどうかは、ホームページや看板に記載されています。

銀歯にはデメリットも

⑤保険外診療のメリットを説明してくれる
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歯科治療において、保険診療で行われるのは必要最低限の医療です。ゆえに、保険診療で使われる材料には、健康上のデメリットがある場合もあります。

例えば、「歯科鋳造用12%金銀パラジウム合金」。いわゆる「銀歯」ですが、これにはアレルギーの原因となる可能性がある「パラジウム」が含まれています。このパラジウムは、ドイツでは安全性に問題があるとして使用禁止になりました。

また、銀歯の場合、詰め物や被せ物の下が虫歯になる「2次虫歯」のデメリットもあります。治療の際に、保険診療のデメリットを説明してくれるかどうかも、信頼できる歯科医選びのポイントです。

なるべく通いやすいところで、この5つを満たしている歯科医を見つけるのがよいでしょう。一生お付き合いをするつもりで、定期受診のためのクリニックを選んでください。

長谷川 嘉哉 脳神経内科、認知症の専門医

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はせがわ よしや / Yoshiya Hasegawa

1966年、名古屋市生まれ。名古屋市立大学医学部卒業。医学博士、日本神経学会専門医、日本内科学会専門医、日本老年医学会専門医。毎月1000人の認知症患者を診察する、日本有数の脳神経内科、認知症の専門医。祖父が認知症であった経験から2000年に、認知症専門外来および在宅医療のためのクリニックを岐阜県土岐市に開業。これまでに、20万人以上の認知症患者を診てきて、いち早く認知症と歯と口腔環境の関連性に気づく。現在、訪問診療の際には、積極的に歯科医・歯科衛生士による口腔ケアを導入している。さらに自らのクリニックにも歯科衛生士を常勤させるなどし、認知症の改善、予防を行い、成果を挙げている。「医科歯科連携」の第一人者として、各界から注目を集めている医師である。

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