「40代の8割が歯周病」から逃れたい人の金科玉条 口内環境の悪化は、3大死因や認知症に関与
もちろん、歯みがきをはじめとする自身での口腔ケアは大切です。しかし、どんなに丁寧にみがいても、歯並びやみがき方の癖の関係で、みがき残す箇所が出てくることもあります。
プラークは食後4〜8時間程度で発生し、そのまま放置すると、24時間程度で硬い歯石になると言われています。一度歯についてしまった歯石は歯みがきで取ることが難しく、歯医者さんや歯科衛生士さんが用いる器具でしか取ることができません。
3カ月に1度程度は歯科でのメンテナンスを
ですから、定期的に歯科医に通い、日々自分で行っている歯みがきのチェックとケアは必須です。目安としては、歯周病菌が増え始める35歳くらいからは、3カ月に1回程度のケアを行うべきです。
冒頭の話に戻りますが、私が強調したいのは、この部分です。健康診断の一部に歯科健診が盛り込まれるにしても、「歯科健診に行きましょう」というハガキが届いて歯科に足を運ぶにしても、結局、口内をチェックして虫歯や歯周病などの病気が見つかれば治療し、特に異常がなければそれで終わり、となってしまうのは目に見えています。
ですが、大事なのは治療だけではなく、定期的なメンテナンスによる虫歯や歯周病の予防。つまり、1年に1回の健診の機会を待って口腔内を検査するようでは遅いのです。
もちろん、クリーニングをはじめとするメンテナンスは自費診療になります(虫歯や歯周病治療の一環であれば保険治療となりますが)。なるべく安いところを探して通いたいと思うかもしれませんが、短い時間で大雑把にメンテナンスするのでは意味がありません。
日本で、メンテナンス重視の歯科は、まだ歯科全体の2〜3割ほど。その2~3割の中にも、高度なメンテナンスをしてくれるところと、そうでないところがあります。どうせならケチらず、少々高くても高度なメンテナンスをしてくれる歯科を探すべきです。そのほうが全身疾患を防ぐことができ、結果的に生涯医療費を大幅に抑えることができるからです。
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