条件つきで愛情を与える親の典型的なNGパターン 子どもの「恐怖心・罪悪感・義務感」を過剰に刺激

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毒親の兆候は、以下のふるまいから見え始めます。

〇家事を完璧にやらないと気がすまない
〇世間的によいとされることは、どんどんとり入れたい
〇子どもがどこで何をしているかを把握しておきたい

思い当たる節のある人も、少なくないのではないでしょうか。そんな人は、実は毒親予備軍かもしれません。さしずめ「グレー親」「黒親」といったところでしょうか。さらに毒親について、くわしく解説していきます。

恐怖を与える4つの虐待

毒親の典型例は3つ。子どもの「恐怖心」「罪悪感」「義務感」を過剰に刺激するというものです。1つずつ説明していきましょう。

毒親ってどんな親? 1

まず「子どもに恐怖心を与える」というのは、いわゆる虐待とイコールと考えてよいでしょう。虐待はニュースとしてとり上げられることが多いからか、レアケースのように思われますが、厚生労働省が発表した令和2年度の児童虐待の相談対応件数は20万件超。右肩上がりで増えています。虐待は、大きく次の4つに分類されます。

1 心理的虐待
2 身体的虐待
3 育児放棄(ネグレクト)
4 性的虐待

4つのうち最も多いのが1、心理的虐待で、全体の6割を占めています。具体的には「おまえは何をやってもダメなやつだ」と大声で罵倒したり、「いい子にしていないとごはんはなし」と脅迫めいた言い方をしたりする、言葉で行う虐待です。

「こわい人に誘拐されたらよかったのに」「実はよそからもらってきた子なんだよ」といった冗談めいた言葉でも、子どもには真偽がわからず、ただただ恐怖です。また大人になってからも残るのが「あんたなんか生まなきゃよかった」という言葉。このように、その子の存在を軽視するような発言や、無視することは、よくある心理的虐待です。

さらに「なんでお兄ちゃんみたいにできないの」「このままだとお姉ちゃんみたいになっちゃうよ」など、きょうだい間で比較することも心理的虐待で、意外にやってしまいがちなパターンです。夫婦げんかが発展して、どちらかがDVを加えていたり、親が情緒不安定でリストカットしたりするところを見せられたりすることも、心理的虐待に含まれます。

2、身体的虐待は、いわゆるなぐる、蹴るといった体に暴力や危害を与える行為です。全体の25%が、これにあたります。なぐる、蹴るに始まり、熱湯をかけるなどの行為は、ニュースざたになるレベルですが、寒い時期に外に出す、物置に閉じ込めるなども含まれます。殴る、蹴るでなくても、意外とあるので、それが虐待といわれてもピンとこない人も少なくないのではないでしょうか。

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