「尊敬する人」探しが自分の成長につながらない訳 どんな人からも学べるようになることが重要

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尊敬できる人が見つからない……。そんな悩みを持つ人は必見です(写真:Graphs/PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

尊敬できる人の探し方について教えてください。私は20代前半の会社員です。会社の上司を含め、周りに尊敬できる人がおらずに困っています。仕事ができても性格がひねくれていたり、短気だったり、その反対だったり。尊敬できる経営者ランキングとかみても、実際、その会社にいる友人に聞くと単なるワンマンだったり。
早く尊敬できる人を見つけてロールモデルとしたいのですが、探し方のようなものはありますでしょうか? どうぞよろしくお願いいたします。
YK 会社員

すべてにおいて完璧な人が存在するという前提や、自分にとっての理想を体現している人がいるという前提に立つのを、まずは止めましょう。

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自分より目上の人や著名な人に、「すべてにおいて完璧」を求める人は多いですが、そんな超人はまず存在しません。もっというと、「あの人、いいよね」の「よい」の基準や理想の形は人それぞれで異なるため、「誰から見ても完璧に凄い人」や「誰からも愛される人」などというものも存在しません。

人には強い部分と弱い部分がある

YKさん自身も、そしてもちろん私も含めてですが、人にはそれぞれよい部分と悪い部分、強い部分と弱い部分が混在しているものです。自信をもって「私はすべてにおいて完璧です」などという人はまずいません。いるとしたら、よほど自分をわかっていないか、完璧のスタンダードが低すぎるのです。

では、そんな完璧な人が存在しないなかで、なぜ人生において成功しているように見えたり、人生を謳歌していそうに見える人がいる一方、常に悩みの多い人生だと言っている人がいるかというと、キチンと自分自身をわかっているか否かの違いです。

要は、自分の強みやよいところだけでなく、弱みや悪いところもキチンと把握しており、そのうえで適切な対処をしているか否かの違いです。

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